【一般無料】呼吸と体のつながり Part2(健康基礎講座)


・意識的に深呼吸をする理由

・呼吸の浅い子どもの共通点

・○○によっても呼吸は変わる

何かに集中している時も、考え事をしている時も、眠っている時も、人間は常に呼吸をしています。

あまりに身近なので意識されないことも多い呼吸ですが、その時の体の状態や感情と連動しています。

気持ちにゆとりがあるときは、呼吸もゆったりとしています。

こういう時は自然と吐く息が多くなり、吸うことにはあまり意識が向いていません。

しかし、緊張や焦り、不安を感じる時は息が浅くなっていて、息を吐くことよりも吸う方に意識が向いています。

そんな時は、一旦深呼吸をすると気持ちが落ち着いてきます。

日本人は優れた呼吸の文化を持っていました。

「この人とは気が合う」のように感じるのも、呼吸が少なからず影響しています。
よく「息が合う」という表現をしますが、相手をどういう人か判断する時、無意識のうちに呼吸を感じ取っています。

昔の日本人は呼吸が深い人、息が長くてぶれない人は器の大きい人格者だということを認識していました。

びっくりした時は反射的にハッと息を素早く吸うので、体は瞬時に交感神経が優位になります。
これは周りの危機に即座に身を守ろう、対応しようという防衛本能が働いているためです。

呼吸は吸うと吐くがセットで、それぞれ体への作用が異なりますので
バランスを良くすることが重要で、そのための方法が深呼吸をすることなのです。。

自分を取り囲む環境によっても感情が動くので、呼吸は変わります。
自然が豊かな場所に行くと呼吸が深くなりますし、コンクリートに囲まれた場所にいると窮屈感から呼吸が浅くなります。

現代人はストレスを溜めたり、大気汚染にさらされたりして緊張状態にあることが多いため
どうしても呼吸が浅くなりがちです。

浅い呼吸が慢性的になると体内へ酸素の供給が不十分になり、頭がボーっとしたり
疲れが溜まりやすくなります。

慌ただしい時や気持ちが不安定な時に一度立ち止まって深呼吸するのは、体の機能から見ても理にかなっています。

体内に酸素が十分に行き渡ると細胞が活性して、頭も体もスッキリします。

また、落ち着きのない子どもは呼吸が浅い傾向があるので、
ゆっくりと深い呼吸をする練習をしてください。

このような状態の子どもに「落ち着きなさい」「勉強しなさい」と言っても
なかなか難しく、集中力も続きません。

普段からイライラしたり、キョロキョロとする行動が目立つので、ご両親は心配だと思います。

これでは勉強だけではなく、運動や色んな事に集中できません。
何をやってもなかなか成果が出ないのは、本人にとっても大変苦しいことだと思います。

呼吸を深くすることで、気持ちが安定するので試してみてください。

深呼吸をする時の大切なポイントは体の力を抜き、息をしっかり吐くことに意識をおいて
吸う息は、吐いた分の反動として自然に入るイメージで行ってください。

もう1つ大切なのは、基本的に呼吸は鼻で行うこと。

呼吸法によっては口から息を吐くこともありますが、吸うときは必ず鼻で行います。

口から息を吸うと、冷気や乾燥した空気がそのまま肺に入ってしまいますので
体内を冷やしたり、ほこりなどもそのまま入ってしまいます。

鼻は吸い込んだ空気を温めたり、適度な湿り気を与えますし、
吸った空気にゴミが混じっている場合は、鼻腔に生えている鼻毛で止めてくれます。

空気を臓器に負担をかけないように浄化して、体内に入れるという点でも
鼻は呼吸をするのに適した器官というのが分かりますね。

口は食べ物を食べたりお話しするのがメインのお仕事で、口で呼吸をするのは、あくまで付随的な役割です。

いつも口呼吸をしていると口腔内に雑菌が繁殖しますので、消化吸収の機能低下し、口臭にもつながります。

口の中は食べた物を分解し始める器官であり、言葉を発してコミュニケーションも取っています。
体の健康のためにも、エチケットの面から見ても口呼吸は適していないので、鼻で呼吸をしましょう。

世の中には様々な健康法がありますが、どれも呼吸が無ければ成り立ちません。

長い息は長生きとも言われるように、生きることと切っても切り離せない呼吸。

生きるとは息をする。息が長く太ければ、生命の力が沸いてきます。

山本 和佳