【一般無料】体の中心である「丹田」 ~パート2~ (健康基礎講座)


・ 丹田とは実在しない○○○○

・ 浅い呼吸が良くない訳

・ 上半身は○○、下半身は○○

・ 丹田に対して意識を向けて中心を作る

前回に引き続き、今回も丹田についてお話させていただきます。

体の中心となる丹田は、臓器でもなく目には見えませんが、そこに確かにあるものとして
呼吸や伝統芸能や武術などにも取り入れられてきました。

帯を締める着物を着ていたので、生活の中で丹田を中心とした体を作り上げていました。

目に見えない部分でありながら、丹田を鍛えることで目に見える場所に現れる変化は明らかでした。

一般的に丹田と呼ばれるのは臍下丹田ですが、丹田は3つあるのをご存知でしょうか。
眉間にある上丹田、胸骨の真ん中に位置する中丹田、下丹田(臍下丹田)があります。

上丹田は脳の活性化、中丹田は感情を司り、下丹田は生命力と意識を司ります。

最も基本となるのが下丹田で、生命力を高めて意思を強くすることで
中、上丹田を鍛えるべきとされています。

臍下丹田は、そこに意識を集中することで身体感覚が出来上がります。

「肚が据わっていない」という言葉がありますが、
この感覚の欠如によって立ち現れる重心のブレが、その人の精神面の芯の無さを感じさせているのです。

臍下丹田を強くイメージすることで、そこに意識が集中し、重心が定まってブレなくなり
神経作用を介して精神が安定する、という変化に繋がります。

丹田に手を当てて呼吸を繰り返すと、呼吸が深くなるのが良く分かります。
これを日常の中で継続し、徐々に吐く息を長くすることで、体も精神も活性していきます。

ところで、「深い呼吸が良い」と言われるのは何故でしょうか。
一方、呼吸が浅いと体にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

その違いは、体の機能にもはっきりと表れます。

・ 行うほど爽快感を感じる。
・ 血中の二酸化炭素を排除して酸素を沢山取り込む。
・ 全身の細胞の生命力を高める。
・ 脳細胞の活性化
・ 気力が湧いてくる。

呼吸が深くなるとその分沢山の酸素を体内に取り込むことができます。

健康な人の呼気の量は、3秒間で約2,2L。
胸郭の広かったり、横隔膜がよく動く人の場合は3L以上になります。

仮に3秒間に2Lの呼気だとすると、1分間に40Lという計算になります。

一方、極端に呼吸が浅い人の呼気は1分間に1Lにも満たない。
深い呼吸と浅い呼吸では40倍もの差があり、心身両面に影響が出るのです。

呼吸が浅いと酸素を十分に取り込むことができません。
肺の働きが弱いので、血中の二酸化炭素を体外に排出されにくくなります。

血液中に二酸化炭素が停滞すると、血中の二酸化炭素は水と結合して炭酸になります。
そうすると弱アルカリ性の血液が酸性に傾き、免疫力が低下して様々な病気の元となってしますのです。

呼吸は生まれてから死ぬまで休むことなく続けられる、大切な体の営みです。
この呼吸機能を高めると、細胞から活性して心身に良い影響をもたらします。

それには、やはり意識を丹田に向けることが必要不可欠。

丹田に重心をおいた体の状態を「上虚下実」という言葉で表されますが、
上半身を軽く、下半身をどっしりとした状態を意味しています。

吐く息で下腹に力の入った状態は下実。
生理学的には、横隔膜の強い収縮によって下降することで力強く息を吐き出す状態。
これを反復するうちにどっしりとした下腹が出来てきます。

嫉妬、憎悪、憤怒、野心、疑心、その他の悪徳の起こる時は、丹田の力が抜けていると言われます。

丹田を意識した体つくりは教育の現場から意図的に排除されてしまったため、
ほとんどの現代人は体の中心が定まらず浮遊しているような状態ではないでしょうか。

要の丹田を鍛えることで、体や精神活動の手助けをしてくれますので、
是非体の中心を取り戻しましょう。

山本 和佳