【一般無料】変えられてしまったお産の形(健康基礎講座)


・ 昔の出産の形

・ 産む直前まで忍耐強く○○していた。

・ 出産後、思いもしない展開に!?

・ 昔より一般的になった立ち会い出産

・ 気づいたときには後の祭りになることも。

・ そもそも必要なのか・・・

昔の日本では、家で産むのが当たり前でした。
1950年は90%以上が自宅で出産しており、主に産婆さんが赤ちゃんを取り上げていた時代でした。

地域によっては一人で産むこともありました。
女性は母親から産む時の対処方法をよく教わっていたので、産気づいても慌てず
家に戻ってお産をして、胎盤の片付けまで自分でしていたそうです。

また、山奥の農村では産む直前まで畑仕事をしていて、産気づいてもぎりぎりまで仕事の手を止めず、
我慢できなくなり家に帰ってすぐに産んだという事例もあります。

日頃から体力や忍耐力が培われていたからこそ出来たお産の形です。

江戸時代において、産婆だけは大名行列の前を横切ることが許されていたと言われている程、
産婆という職業は社会的にも重宝されていました。

しかし、戦後はGHQによってお産の場所が自宅から施設分娩への移行が進められ、
産婆達の反対も叶わず、お産の形は劇的に変わってしまいました。

産婆制度が廃止され、代わって保健婦助産婦看護婦法が制定され、産婆は助産婦として
お産の場所も自宅から施設へと移っていきました。

そして医師がお産を管理するようになり、助産婦の教育も行うようになっていったのです。

1970年には病院出産が43.3%、診療所出産が42.1%、助産所が10.6%、
自宅など施設以外での分娩が3.9%と、わずか20年間でお産はすっかり変わってしまいました。

このことは、お産が医療行為として扱われるようになったことを意味しています。
母体にも赤ちゃんにも負担がかかり、子どもの心身の成長にも影響が大きい。

ところで、最近は立ち会い出産をする人が増えています。

「立ち会って本当に良かった。」夫婦ともにそう感じるケースもありますが、
一方でお産に立ち会ったことを後悔するケースも多いのです。

お産をする時に起きうることを一つ一つ見ていくと、手放しで立会いたいとは思えなくなるかもしれません。

立ち会い出産をして良かったというケースも確かにありますが、その話を聞いて
「ぜひ私も立ち会い出産をしたい!」と思ったとしても、一度冷静に検討してみてください。

同じ状況でも、立ち会って良かったという人と後悔する人、その人の感受性によっても変わってきます。

お産をするとき、女性は普段と違う姿になります。
お産は本能で行うものなので、個人差もありますが、野性的な部分が出てくるのです。

自然なお産をすれば解放的になるので、より顕著になり、動物のような唸り声を出すこともあります。


「普段とは違う妻の姿を見て、もう女性として見られなくなってしまった。」という男性の声すらあります。

また、「お産しているところを見られて恥ずかしかった。」という女性側の声も。

良かれと思って立ち会ったことで、夫婦関係が破綻してしまうこともあるのです。
踏み込まなくてもよいところまで入ってしまったがために夫婦関係が続けられなくなるとは何とも皮肉な話です。

もともとお産の時はひっそりと産む習性を持っています。

野生動物は、お産のときはひっそりと産みます。敵に狙われるかもしれない危険と隣り合わせ。
もしその時にオスが近づいたとしたら、気が立って追い払うでしょう。

あらかじめ立ち会うことになっていても、いざ産むときになって産婦が立ち会いを拒むこともあります。
パートナーは立ち会えなくて残念に思うかもしれませんが、これはごく自然な女性の生理的現象です。

出産に立ち会うことは、自然のあるべき姿に沿っているとは言えないのです。
だから後で歪が出てくる。必ずしも必要でない事は選択しなくて良いのではないでしょうか。

立ち会い以外にも、現代のお産には自然の摂理から外れていることばかりです。

病気でもないのに医療処置を施す、生まれてすぐに赤ちゃんを別室へ連れて行く、粉ミルクを飲ませる、など。

本能でするお産にどんどん人工の手が入ってしまったことに違和感を感じて拒絶する人がいれば、
さほど気にすることもなく、すんなり受け入れてしまう人もいます。

その違いは自然観にあると思います。

自然観を持つ、または自然観に自分の生き方を合わせていく。
これを行うのと行わないのでは、 人生の展開がまるで変わっていきます。

立ち会い出産をしたがために夫婦関係が破綻してしまったケースも
自然観を元にお産に向き合えば、防げた事だと思います。

お産の現場が自宅から施設へ移行していく中、それを守ろうとした産婆さん達は無念だったことでしょう。

命をつなぐことは生命全体にとって最も重要な役割です。
それは子どもを持つ家庭だけではなく、地域や社会全体で行う大事業です。
だからこそ、私達は早急に自然の姿に立ち返らなくてはなりません。

山本 和佳