【一般無料】チキン市場の怪奇現象(どうぶつの声)


・120㎏の小学1年生

・目隠し耳隠し仮想現実へようこそ

・1+1が解けない教授や研究者

今回の記事はお食事前には読まないでください…。

数年前から海外や日本で起こっている怪奇現象「某大手チキン系ファーストフード店の怪」はご存知でしょうか。
これが今、多くの消費者を震え上がらせています。

最初に記事になったのは2013年イギリスでした。
某大手チキン系ファーストフード店(以下某店)が英国の一人の男子学生に謝罪したというものです。
その理由はなんと…。

学生が食べていたチキンから鶏の「脳」のようなものが出てきたのです。
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イギリス・エセックス在住のイブラヒム・ラングーさん(19)が食事をしているとチキンから脳のような組織が出てきました。

あまりに恐ろしい光景にラングーさんは食べるのをやめ凍り付き、その異物の写真を撮ってカウンターの店員に苦情を伝えました。

「いつも指で骨から鶏肉を離していて、2つ目を引きちぎるとこの見慣れないシワの入った恐ろしい部分が目に入った!」と彼は訴えました。

「すぐにトレイに吐き出した。脳のように見えた。急にいやな感じがして本当に氣分が悪くなった」

店員の対応に不満を感じ、帰宅後、写真をフェイズブックに掲載すると、500回近くの閲覧があり

「某店には二度と行かない」という書き込みが殺到、一時騒然としました。

さすがの某店も慌てふためき、その写真を分析。
結果、「脳ではない」との見解を出してきました。
「現物を入手してないが、写真で見ると苦情に言うような脳ではなく、腎臓が今回は不幸にも調理の段階で取り除けなかったようだ」
「ラングーさんの体験を遺憾に感じ、健康上の問題はないながらも、見た目の悪さには同意する」
と某店スポークスマンはザ・サン紙に語りました。
ラングーさんは「二度と某店のチキンは食べたくない。」と答えたと言います。

実はこれは海外だけに留まらず、日本でもこのような現象が起こっています。
チキンを食べていると脳みそが出てきた、という投稿はTwitterにも数件あがっています。
しかし、某店はあくまでも「腎臓の一部」や、「ホルモンのようなもの」と言い張り、更には「希少部位だから栄養がある」などと言い出している始末。

某店の問題点はそれだけではありません。
鶏の飼育環境や屠殺方法があまりに残酷だというのも度々問題になっています。
米国の動物保護団体PETAは今まで世界中の某店の店舗前で合計1万2000回以上もの抗議活動を行ってきました。
これは世の中の養鶏場全てに言えることですが、鶏の過密飼育や雛の断嘴、屠殺方法の残酷さなど、どれをとってもどうぶつ虐待といえるでしょう。
その一部が中国でニュースとなりました。

某店が山西省の鶏肉供給業者、山西粟海集団から調達する鶏には、成長促進剤や多くの種類の抗生物質が使われており、生後わずか45日間で出荷できる「速成鶏」だと報じられました。
「養鶏場で成長促進剤などが含まれた飼料を食べたハエが死んでいる」との内容もありましたがこれに対し、某店は「ハエが死んでいる事実はない」と否定してきました。
毎日経済新聞が、山西粟海集団が契約する複数の養鶏場を取材したところ、飼料の袋にはたくさんのハエがたかっていたのは事実でした。
恐ろしく不衛生な現場が目に浮かびます。
その後の取材で、養鶏業者の多くは「育てている鶏は自分では食べない」と話したといい、取材中、養鶏場内の多くの鶏はじっとして動かなかったといいます。

今市場に出る鶏肉の9割はブロイラーと呼ばれており、これは工場畜産の典型ともいえる過密飼育、更には薬品付けで遺伝子組み換えされた自然界では存在しない生きものです。

先ほど生後45日で出荷するとありましたが、通常、自然界では生後45日目は「中びな」と呼ばれ、体重は780g、羽も若羽、まだヒヨコと同じ栄養源を必要とする時期です。
成鶏になるのは生後150日以降、5か月~6か月以上かかります。
羽もこのころには成羽と生え変わり、体重も約1700ℊと成長しますが、まだ「ピヨピヨ」と鳴きます。

しかし、ブロイラー鶏は生後28日、通常小びなと呼ばれる時期で既に1400gの巨体になり、45~56日の中びな時にはなんと4200ℊにまで膨れ上がります。
これは自然界の鶏の6倍もの大きさ。
人間でいうと、小学1年生で体重が120㎏あるようなもの。

いかに不自然なものを与えているか、命への尊厳も何もあったものではありません。

しかも、その尊厳を全くズレた捉え方をしている研究者も出てきました。
それがこちら、アメリカから。

「過密飼育で鶏が可哀そうだ。もっと動き回れる環境にして良質な肉を育てたい」
アメリカ・アイオワ州立大学のオースティン・スチュワート准教授はこの度「Second Livestock」というプロジェクトを立ち上げました。
その開発内容とは…。

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ヘッドマウントディスプレイ「オキュラスリフト」を鶏に装着させて仮想世界に意識を送り込み、仮想世界で動けるバーチャルゲームシステムのような装置上を歩かせる…。

鶏をいわゆる「マトリックス」状態にし、仮想映像を見せることで広大な場所にいると思わせ、全方向ルームランナーのような歩ける床を足元に設置することで、狭い飼育場の中で伸び伸びと鶏を歩かせるというものです。
更には専用のヘッドマウントディスプレイとマイクも装着されるとのことで、鶏たちは仲間と鳴き声で話し合うこともできるといいます。
スチュワート准教授はこのシステムについて、現在の畜産現場では損なわれているどうぶつたちの権利を回復させると同時に、ストレスを解消させることができるものだと考えています。
これが実現すれば、鶏たちは工場のような狭い鶏舎で成長しながらも、歩き回る擬似的な楽しい一生を過ごすことが出来ると言っていますが、本当にそれを信じているのならまずその教授がその装置をはめて生活して欲しいものです。

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しかも実現には金銭的な問題があるといい、試算では、鶏1羽あたりに40ドル~5万ドル(約4000円~500万円)の費用が必要だといいます。
呆れて開いた口が塞がりません。
一番の解決策は「肉を食べない」事なんですけどね。
なぜこんな簡単でシンプルなことがわからないのか、なぜにそんなに難しくややこしくするのか、理解に苦しみます。
これはでは算数の1+1が解けませんと言っているのと同じです。
肉をやめる事は難しい研究もいらないし、1円もかかりませんし、健康も手に入れれるし、どうぶつは助かるし良い事しかありません。
何としてでもどうにかしてでも、どうぶつを食べようとする卑しい人間が多すぎます。
以前の記事でも書きましたが、脳死状態にした鶏を人工的に効率よく生産するという研究も始まっています。
身の毛もよだつホラー映画のような話ですが、外科的に鶏の大脳皮質を切除し脳死状態として、生存するだけの最低限の能力だけを残した鶏を作成。
パックに入れて吊り下げ、後はチューブから必要な栄養を送り込み効率よく肉を生産するというもの。

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脳死の鶏は動き回ることもないため、これまでのブロイラー生産法と比べてさらに少ないスペースで大量の肉を獲ることができるようになると言われています。

映画マトリックスの世界は、既に現実にあり、何の関係もないどうぶつ達の生きる権利を侵し始めています。
こんなものが本当にできたら、世も末です。

…と、ここまで氣味の悪い話ばかりでしたが最後に少し明るいニュースをどうぞ。

再び某店からです。

この度、某店はベジタリアンの人でも食べれる「肉を使わないチキン」の開発をスタートしたことを明らかにしました。
その背景には、世界的に「健康志向」を促進するライフスタイルが注目されていることがあります

例えばイギリスでは、カロリーを2015年までに20%削減する取り組みが進められていたり、ヨーロッパ全土で日本食がブームになったりしています。
こうした流れに対応するためにも、今回KF〇は「チキンを使わないフライドキチン」を開発して、ヘルシーなメニューを追加したいとなりました。

某店の「ベジタリアン化」については早ければ2019年にもイギリスやアイルランドで公式発表されるかもしれないといわれています。
ようやく重い腰を上げたか…というレベルではありますが、でもわずかながらの前進と捉えて、消費者として今後の動向を見ていきたいと思います。
某牛丼チェーン店もベジタリアンメニューを出したり、京都の元焼き肉屋の店主がビーガンレストランを始めたり、企業も人も、世界の流れは「脱・肉」に向かって確実に動き出しています。
肉は食べ物ではありません。肉は栄養素でもありません。
もともとは優しいどうぶつ達、私達の友人だったことを忘れないでください。

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小田奈々