【アーカイブ配信】叡智ある地球の母(どうぶつの声)


・絶滅するのは誰?
・人類誕生の瞬間から始まる悲劇
・象の葬式…世界の神々の姿とは


「アフリカの平原からどうぶつの群れが消える時、地球は終焉を迎えるであろう」
これはある預言者の言葉です。

実は今この終焉が私達の目の前に迫っている事をご存知でしょうか。

ここ10数年で野生どうぶつの生態を特集する番組が激減した事に氣付いている人はどの位いるでしょう。
かつて野生の王国であったアフリカの草原。
どうぶつ達がオアシスに集う姿、群れをなしてサバンナを横断する光景は、私達はもう見ることはできないのです。
野生どうぶつは今、絶滅の危機に瀕しており、大自然は瀕死の状態に追い込まれています。

時は遡り、2億年前の恐竜時代、絶滅種は1000年に1種と言われていました。
そして300年前、江戸時代は4年に1種が絶滅。
100年前は1年に1種。
1975年は1年で1000種。
そして今は1日に100種。
一度絶滅した生きものはもう二度とこの世に姿を見せることはありません。
そして今、絶滅寸前と言われているのが、ライオン、クマ、ゾウ、サイ、トラ、チーター、ゴリラ、オオカミ、ウサギ、シマウマ、カバ、カンガルー、オランウータン、パンダ、ラクダなどです。
これらのどうぶつが地球から姿を消す日が来るなんて子どもの頃は想像もしていませんでした。

その原因の全ては人間にあります。

野生どうぶつの密猟と乱獲。
角や臓器を売買し、漢方薬や装飾品、毛皮の数々。
トロフィーハンティング、キャンドハンティングなど、一部の白人による殺しのゲーム。
先進国の贅沢品の為の森林破壊。
ダイヤモンドや電化製品に使われる金属の採掘。

この中でもトロフィーハンティングに関しては、ここ数年で余りに多くの野生どうぶつを殺しすぎた為、個体数がハンティング需要に追いつかず、今は人間の手でライオンを繁殖させ、ハンティングで殺す為の乱繁殖をしているという異常事態です。

そして私達は、畜産で牛や豚、鶏を虐待し肉を喰らい、さらにはペット産業で犬猫を奴隷のように扱い、動物園や水族館では彼らを監禁し、サーカスでは芸を強要し見世物にしています。

そしてこれらが何の違和感もなく当たり前になっている事が一番恐ろしいと感じます。

動物達の現状を知るには「BUND 2011 赤い秒針」を検索してください。
そこには野生動物保護団体の啓蒙広告が描かれていますが、その一枚のポスターから伝わって来るものは、100の言葉よりも深く私の心に突き刺さりました。
迫り来る秒針に押し潰され悲鳴をあげる野生どうぶつ達。
皆さんはこれを見て何を感じますか。

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画像出典元:BUND

どうぶつ達の破滅は地球の破滅を意味します。

地球の寿命を表す「環境危機時計」。
公益法人・旭硝子財団が毎年認識調査の上、公表しているもので、地球の寿命を夜中12時までとし、現在を秒針で表したものです。
1992年は夜の7時49分でした。
2000年には8時56分。
そして2015年には9時27分まで針は進んでいます。
夜の9時半といえば皆さんは何をしている頃ですか。
「そろそろ1日も終わりだな」と就寝の準備でもしているでしょうか。
地球は、今、その様な状態です。

そしてそれは私達人間にも刃を向けて襲い掛かってきます。
どうぶつ、人類、地球。
これらは全て繋がっており、そしてこの中で最も早く絶滅するのは実は人類と言われています。

「世界終末時計」をご存知ですか。
これは人類の滅亡を指針する時計です。
夜の12時を終わりとして、現在、夜の11時55分を指しています。

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一体私達は何処へ向っているのでしょうか。
これは勉強会では何度も言っている事ですが、これらの問題を捉える時、地球の歴史を見れば答えは自ずと出てくるのです。

地球誕生の46億年前から今現在までを一年と換算した時。

母なる地球に最初の生命が降り立ったのは3月と言われています。
4月には藻類が誕生。
8月に初めて酸素が生まれ
12月の初旬に海に魚類が誕生しました。
そこから手足が生え、両生類が生まれ、爬虫類が誕生。
12月20日は恐竜時代全盛期となりました。
12月26日、地球が小惑星と激突、氷河期への突入となり、恐竜は絶滅、生命は氷の世界に閉ざされました。
12月28日、初の哺乳類が誕生。
12月30日には象や馬の前身が
12月31日にはネズミや猿が生まれました。
12月31日夜8時にアウストラロピテクスが生まれ
11時40分に石器を作り出しました。
11時59分30秒、エジプトのピラミッドが発見。
残り1秒でフランス革命が起き
残り0.3秒で広島に原爆が落とされました。

何十億年もの間命を育んできたこの星を、一番最後にフッと出てきた新参者の人間が全てを喰い尽くし破壊しているのです。

私達はもっと謙虚に生きなければならない生き物である事を思い出さなければいけません。

先日、アフリカのサバンナで顔ごと削ぎ取られ死んでいるお母さん象のそばでうろたえる子象の画像を見ました。
その周りには仲間の象が集まり、みんながその死を哀しそうに見つめていました。

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アフリカの象は象牙の為に、まだ意識のあるうちに顔ごと削ぎ落とされます。
そして何日も苦しみ続け命を落としていきます。
象牙の輸入大国はアジア、その中でも日本はお得意様です。
私達が象牙を欲しがらなければこの様な悲劇は起こりません。
象はとても賢く、人間の様に秩序を保ちながら仲間と生活をする優れた知性を持っています。
そして仲間や家族を思いやり、他種の命に寛容で、いかなるどうぶつとも親しくなれると言われています。

生態系の頂点ライオンが王者であるならば、象はどうぶつ界の母であり父であるのです。

一頭の象が死ぬと、1年後その場所に自然と仲間が集まると言います。
そして翌年も、そのまた翌年も。
これは人間でいう周忌の考えであり、象は言葉を交わさずともこの様な仕来りを身に付けています。

象は古き叡智と深い慈悲の念を持ち合わせる崇高な生きものであり、インドでは神様として祀られています。

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この世のどうぶつは全て神の化身であるとも言われています。

生命の頂点であるライオンはエジプトでは王の証です。
スフィンクスとして、日本では神社を護る狛犬として、神が君臨する際の獅子舞として、神々しき生きものと考えらてきました。
大神神社は蛇神を祀っており、稲荷神社は狐を神様としています。

このように日本はどうぶつを八百万の神として大切に祀ってきました。
これは命に対して謙虚になれという教えだと思います。

他の生きものに出来る限り迷惑をかけないよう生きること。
自分は自然の循環の一部だと思い、農薬や添加物を避け、動物性のものを摂らず、彼らに無闇にかかわる事をやめ、地球にたいして謙虚な生き方を目指しましょう。

小田奈々