【一般無料】正しい味覚を取り戻す(健康基礎講座)


・ 味覚の役割としくみ。

・ 味覚の種類と体へ与える影響とは。

・ 味が分からなくなる!?その原因は・・・

私達は生きるために食べることを必要としていますが、
何を食べるか、または食べるべきでないかを判断することは
本来の自然の中で生き残っていくために重要な要素であり、これには味覚が深く関わっています。

舌には約9,000個の味蕾があり、この中に存在する「味覚細胞」によって味を感知しています。
それを大脳へ伝達して、味覚中枢が味を判断しているのです。

舌の場所によって感知する味覚が異なり、舌の先は甘味、舌の根元は苦味、
舌の横の部分は酸味と辛味を感じやすくなっています。

味には「酸味」「苦味」「甘味」「塩味」「旨味」の5つに分類され「五味」と呼ばれます。

【酸味】
梅干し、レモン、トマト、みかん、酢など
肝機能を活発にする。血液の流れをサラサラにして、動脈硬化を防ぐ。

【苦味】
たけのこ、ごぼう、レタスなど
体を冷まし、充血や炎症、心臓の負担を和らげる作用がある。

【甘味】
じゃがいも、かぼちゃ、にんじん、穀物など
胃腸の働きを整える。

【塩味】
体液バランスを保つために必要なミネラルを補給

【旨味】
生物が生きるために不可欠なアミノ酸を補給して、筋肉・臓器・皮膚・髪の毛などを作ります。

これら基本の五味を感じとるおかげで、食べ物を美味しく味わうことができます。

しかし、味覚を捉えて大脳へ伝達する経路に支障が出ると味覚障害を起こしてしまいます。

味覚障害の症状として、

・ 味が薄く感じられる(味覚減退」)
・ 味が全く分からなくなる(味覚消失)
・ 食べ物本来の味ではない不快な味がする(異味症)
・ 甘味だけが感じられない(解離性味覚障害)
・ 何も食べていないのに苦味を感じる(自発性異常味覚)

味覚障害が起きる原因の1つに亜鉛不足が挙げられます。

味蕾の中にある味細胞は、新陳代謝が非常に活発な細胞で、約1ヶ月で生まれ変わっているのですが、
この細胞の再生に亜鉛が欠かせないのです。

そのため、亜鉛が不足すると最初に味細胞が影響を受け、機能が低下してしまいます。

現代人の多くがファーストフードやインスタント食品を口にしますが、これらから亜鉛を摂ることはできません。
さらに添加物が含まれる食品は亜鉛の吸収を妨げてしまうので、現代人は亜鉛不足が当たり前になってしまっているのです。

亜鉛が豊富に含まれる食品は、
牡蠣、タラバガニ、カシューナッツ、松の実、ごま、納豆など

これらの食材を、毎日の食事に積極的に取り入れて行きましょう。
もちろん食品添加物は極力避けることも重要です。

また、薬物の服用によっても味覚障害は起きうるのです。
薬の種類によっては、亜鉛の吸収を妨げるものもあるので要注意。
抗がん剤、睡眠薬、鎮痛剤、抗生物質の中には、苦味を感じる副作用が出る薬もあるのです。

味覚を正しく保つためには、食事を正すことが第一です。

ファーストフードや加工食品に慣れてしまうと、自分の体に必要な食べ物が分からなくなってしまいます。
これは、自然界では死を意味します。

何といっても、和食には旨みを味わう繊細な食文化が豊富!

玄米や味噌の味わい深さ、料理を組合せて食べるとさらに美味しさが広がる
世界に類を見ない素晴らしい食事が先祖代々伝えられてきました。

旬の食材や豆類、魚なども含めた玄米菜食をメインとした食事を心がけましょう。

味覚が正常に近づくにつれ、食べ物を味わう幸せが何倍にも増しますよ。

山本 和佳