【一般無料】ゆい最新情報と日本の犬猫殺処分(どうぶつの声)


・堕ちていく日本人と無くならない殺処分

・某携帯会社の罪は深い

・犬が喋る?

・東京オリンピックまで…

環境省が発表した2016年度(平成28年度)の「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」によると、全国の犬猫殺処分数は5万5998匹(犬:1万424匹、猫:4万5574匹)でした。
前年の2015年度が8万2902匹だったのでこれは2万6904匹の減少です。
しかしこれは何も喜ばしいことではなく、未だに「命を捨てる人間が5万5998人もいる」と言う事に変わりありません。

全体的数字を見れば毎年減って入っているものの、私が捨て犬の保護活動を始めた15年前から見ても、現場は何ら変わっていません。
日々、保健所に持ち込まれる犬や猫。
毎日営業を続ける大型ペットショップ。

私達は「犬を買う事」はもちろん、基本的に「犬を飼う事」にも反対の立場を取っています。
しかしながら日々行われる犬猫の殺処分は明らかに人災であり、人間である私達が撒いた種。
それによって他種の命を身勝手に奪い続けているのであれば、それは人間がケジメをつけるべきです。

そんな中、先日4月4日、福岡市が殺処分ゼロへ向けての新たな取り組みを発表しました。
(以下毎日新聞より転載)

「犬猫の殺処分ゼロへ ペットショップ認定制度を福岡市が導入」
犬猫の殺処分ゼロに向け、福岡市は3日、遺棄防止のマイクロチップを装着した犬猫だけを販売するなど8項目の基準を満たしたペットショップを認定する「犬猫パートナーシップ店制度」の取り組みを始めた。記者会見した高島宗一郎市長は「飼うからには家族として最期まで寄り添う覚悟を持ってほしい」と語った。【蓬田正志】

趣旨に賛同した8店舗(3日時点)が認定された。店舗には専用ステッカーが貼られているほか、市の専用ホームページ(https://zuttoissho.com/)で紹介している。今後も認定を希望する店舗を受け付ける。
基準は(1)飼い主に「最期まで飼う」「飼えなくなった場合は新しい飼い主を自分で探す」などを販売時に誓約させる
(2)飼い主情報を記録できるマイクロチップを埋め込んだ犬猫のみを販売する
(3)市が引き取った犬猫を無償譲渡できる仕組みを案内する--など。市動物愛護管理センターが基準を満たしているかを定期的に確認する。

市が殺処分している犬猫は2007年度に3148匹いたが、引き取る際に新たな飼い主を探すよう指導するなどして17年度には341匹まで減った。
ただ近年は横ばいでほとんどが子猫という。市は2024年度までに殺処分ゼロを目指している。
(以上転載終了)

この基準が正解かどうかは別問題として、殺処分を無くそうと、何か新しい取り組みをする姿勢は大きな前進だと思います。

この福岡市の制度が成果を出せば、次は奈良市が導入を検討しています。
他府県でも殺処分ゼロを達成している自治体は増えてきていますが、それらが一番力を入れているのは「里親探し」と「人間の教育」です。

一度死を宣告された犬猫へ、生きるチャンスをお返しする事が里親探しなら、人間の教育は、命に対する倫理観を教える事でしょうか。
「命は物ではない」当たり前の事ですが、これをわからない人間が多すぎます。

こんなことは自治体に教えてもらう事ではなく、本来、家庭で親に教わる事。
もっと言えば、誰に教えられなくても、本来持ち合わせているべき当たり前の感性です。

最近、感性が鈍いと感じる人が多いですが、その中でも特に
「流行りに弱い人」は自己の基準や自然観が無い人だと思います。
犬で見ると、その時その時で、マスコミによって流行らされた犬が大量に生まされ、売られ、処分されていることがわかります。

漫画でブームに火が付いたシベリアン・ハスキー。
バブル真っ只中、黄金の毛並みが大人氣となったゴールデン・レトリバー。
消費者金融のCMで人氣が沸騰したチワワ。
フィギアスケートA選手がCMで連れていたことで注目を浴びたトイプードル。

これらの犬は流行ると同時にその時期の殺処分数も凄まじいものでした。

この様に倫理観や自己の基準の無い人間が、マスコミに踊らされ、簡単に流行りに乗ってはすぐ飽きるを繰り返します。
ちなみに、一度捨てた人間は何度でも捨てます。

例えば浮氣をする人は何度も繰り返すことと同じで、人間の行動は「癖」(習慣)で成り立っているのです。
性犯罪と一緒で、犬猫の遺棄も、同じ人が同じ罪を繰り返しています。

実際、保健所には持ち込みの「常習犯」と言われる人もいるほど。
そして最近の保健所への犬の持ち込み理由は信じられない仰天のものばかりです。

近年、保健所への持ち込みが最も多い犬はご存知ですか?
それは某携帯会社のCMの白い犬、すなわち「北海道犬」です。

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聞くも仰天の捨てる理由に「飼ってみたら日本語をしゃべらなかったから」というのがあります。

子どもが欲しがったから飼ったのに「CMの様に喋らないならいらない」と言うので仕方なく捨てに来ました、という親がいるそうです。

驚きを隠せないと同時に、日本人の倫理観はここまで墜ちたかと、もはや言葉にもなりません。

マスコミがどうぶつを利用して視聴率を取りに行ったり、企業がどうぶつを使って売り上げを伸ばそうとする事はまるで当たり前の様になっていますが、こういった感性から正していかなければ、今東京都が掲げている「東京オリンピックまでに殺処分ゼロ」なんて、到底達成できないと思います。
これは日本だけの問題ではなく、海外も酷いものです。
イギリスの動物慈善団体がこのところ発表した「2017年度飼い主が犬を捨てる理由」は以下ですが、これも驚かされるものばかりでした。

「サンタのプレゼントでもらっただけだから」
「無料の旅行に当選したけど、犬を連れていけないから」
「散歩した時に会った人みんなにあいさつに行く。人懐っこすぎる。」
「よだれを垂らして口を開けるから」
「服を着せようとしたら嫌がったから」
「同じベッドで寝たがると思っていたのに、犬用のベッドで毎晩寝るから」
「尻尾を振りすぎる」
「家具に合わないから」
「私が食事する時や、普段も、いつもじっと見てくるから」
「私はベジタリアンなのに、犬は肉を食べたがるから」

もはや犬は「自分にとって都合のいいオモチャ」状態で、そこに命としての尊厳などは無いようです。

犬猫は人間の欲を満たす道具ではありません。

自分の欲は自分で満たすべきであり、そこに他の生物を巻き込んだり、第三者に迷惑になるような事があれば、その欲は毒となります。
仏教では人の貪欲な心を三毒と呼び、人間にとって最大の敵と言います。

まずは何か一つでも行動を改め、三毒を無くす事が社会への貢献、すなわち自分への貢献となります。
その最も身近な問題が犬猫の殺処分問題です。

大切な事は
・犬猫をお金で買わない事
・ペットショップ・ブリーダーに関わらない事
・今いる犬猫を終生大切にし、絶対捨てない事
です。

今現在ゆいで家族を募集している犬はチャロ君(柴犬)とココちゃん(プロット・ハウンド)。

チャロ君はお年寄りですがとても元氣。
保護した当時よりメキメキ若々しく毛並みも良くなっており、まるで青年の様に無邪氣な表情を見せるようになりました。

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(保護当時)

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(今現在)

ココちゃんは今までの保護犬の中で1位2位を争うほどの性格の良い女の子。
1時間一緒にいると情が移ると皆さんが言う程、人間との意思疎通が素晴らしい感受性の高い優しい犬です。
穏やかでチャーミングな性格で、よく寝てよく食べて。
人もどうぶつも大好きなココちゃんです。

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(保護当時)

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(今現在)

二匹とも、終生幸せに安心して暮らせるお家を探しています。
宜しくお願い致します。

今年ももう4か月を過ぎました。
櫻も散り、また夏に向けて季節が移り行きます。

私には、櫻の季節になると思い出す一匹の犬がいます。
末期ガン状態で捨てられていた犬「さくら」。
保護当時から既に余命短く、里親には出ずに、最期は私の腕の中で息を引き取りました。
今、さくらは見晴らしの良い丘の上の櫻の木の下に眠っています。
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そしてもう1匹。
東大阪のとある駅の近くにも、小さな櫻の木の下に眠る犬がいます。
この犬はある優しい人の手によってこの場所に眠る事になりました。

彼らの魂はこの季節になると、櫻の花となり、人々に感動を与え、そして幸せを周りに振りまくかのように散っていきます。

櫻の花ことばは「純潔」「善良な教え」。

彼らの死を無駄にしない生き方とは、純粋な心を持ち、命の大切さという自然観を学び教え伝えていくことだと感じます。

しかしながら、人知れず処分され消えていく命が日本にはまだまだいます。
理不尽な死を迎える彼らに対して、今私に出来る精いっぱいの事をしたい。
人間の犠牲になるどうぶつを1匹でもこの世から無くしたい。
そんな思いでいつもこの記事を書いています。

いつも最後まで読んで頂いて本当にありがとうございます。

小田奈々