【アーカイブ配信】シリーズ・ペット産業を無くせ!~売られる~(どうぶつの声)


産まれた時点で決まる運命。

そこは命の競市。罵声が飛び交う中・・・

そして長い監禁の日々が始まる…

昔、犬好きが講じてペットショップでバイトをした事がありました。

バイト初日、犬とずっと一緒に居れる事が楽しみで仕方なく、ワクワクしながらお店に向かった事を思い出します。でもその4日後に私はバイトを辞める事になったのです。

その理由は「犬が好きだから」です。

全てがそうだとは思いませんが、本当にどうぶつが好きな人はペットショップでは働けないと思います。
理由は簡単で、この商売の裏側を知ってしまうからです。

私が実際に見たペットショップの裏側。

そのペットショップは奈良の国道沿いにありました。
大型チェーン店ではなく、ワンオーナーの40代の男性が店長をしていました。

そこは二階建てで、一階で子犬をケースに入れて販売し、二階には親犬だろう子達が何匹も鉄製のケージの中に入れられて並んでいました。

もちろん二階は従業員しか入れません。
ただ、そこにいる親犬達はなぜかとても静かで、鳴き声一つ発していませんでした。

今考えるとその子達は皆、声帯を斬られていたのです。
私はまず、親犬のケージの掃除を命令されました。

やり方は、犬を一瞬だけ外に出して、ケージの中をホースの水で勢い良く流す、というもの。

水でビショビショのままのケージに再び犬を入れて鍵を閉める。
犬は水浸しの床にペチョンと座り、何かを訴える様な目で私を見上げていました。

一緒に掃除をしていた先輩バイトに「この子達は散歩には行かないのか?」と尋ねると、夕方にトイレだけ出すとの返事か帰ってきました。

それもものの3分程でした。

返す言葉も無く、呆然としてると、静かなはずの2階の片隅から、小さな小さな鳴き声が聞こえてきました。
声に近づいて行くと、そこには大きめの段ボールが。上は新聞紙で蓋がされていました。

深さ80センチ近くもあるだろうその箱の中を覗くと、そこには産まれたての赤ちゃん犬が5匹いました。
こんなに小さいのに親犬と離してていいのかな、まだ目もしっかり開いてないのに・・・。

聞くと、一日一回母乳をあげる時間があるから大丈夫、それ以外は離してると言います。
理由は母乳を飲んでお腹いっぱいになってすぐに大きくなったら売り物にならないから、だと言われました。

犬をお金で買いたがる人間は出来るだけ赤ちゃんから、出来るだけ小さなうちから手に入れたがります。
なので、ここで成長を遅くする為に母乳、ご飯を子犬に満足に与えないという事がされているのです。

子犬達はか細い声でずっと鳴いていました。きっとお母さんの温もり、お母さんのおっぱいを探し続けていたのでしょう。

その中で一匹だけ隅っこでぐったりしてたので、病氣ではないのか尋ねると、それを見たバイトは「あー、もう駄目だね。そろそろ移そう か。」と言い、その子をヒョイと掴んでまた別の段ボールへと入れたのです。

一体何なのか・・・その箱の中を見るとあと2匹、同じようにぐったりした子犬が必死で首を上げ、こちらを見ていました。

この子達はどうして分けられてるのか、それは産まれつき身体が弱かったり、顔の模様が左右対称じゃなかったり、耳が立ってなきゃいけないのに片方だけ足れてるからとかそんな理由で「間引き」された子達なのです。

この弱った子犬達はこのままおっぱいもご飯も水も与えられず、そして三日後には皆、段ボールの中で餓死していたのです。

ここでは日々、この様な事が繰り返されていたのです。

私は思い出しました。
バイト初日にゴミ出しを頼まれた事を。

二階に行く階段に、新聞紙にくるまれた小さなコッペパン位の物が2~3個ポツンと置かれてたのです。
そして店長の男は、それもゴミだから捨てといてと言い、私は言われた通りそれをゴミ袋に入れ、ゴミ置き場へと置きに行ったのです。

そう、あれは子犬だったんだ・・・。

私はその瞬間、エプロンを脱ぎ捨てて「辞めます」とだけ言い残し、お店を後にしました。
まだ18歳だった私はあまりに世間知らずで無知だった為、結果的にこの野蛮な悪行に手を貸してしまっていたのです。

自分で自分のした事が許せなく、お店に居る犬達が氣になって眠れない日々が続きました。
その後、先輩バイトから聞いた話によると、その店長はむしゃくしゃすると、よくケージから売り物の子犬を掴み出して壁に投げつけていた・・・のだそうです。

聞く事も考える事もおぞましく、そんな人間がその子達の命を貪り、売りさばき、その汚いお金で生活してる事に憤りを感じ、「このままにしてはいけない!」と強く強く誓い、目の前で死んで行った子達の為に何かしなければ、私には天罰が下るだろうと本氣で思いました。

辞めてからも置いてきた犬達の事が氣になって何度も何度も店の前まで足を運び、警察に動物虐待で相談するもまともに取り合ってもらえず、早く早く無くなってほしいと思い続けていたらこのペットショップは一年後に潰れてました。

犬達はやっと解放されたんだろうか・・。

今の時代何処を見ても、動物達が解放されるときは「死ぬ時」です。
でもこの命の犠牲の無限連鎖を止めるには、まずはペットショップをこの世から無くさないといけないのです。

そしてこの店の様に自家繁殖、自家販売をしてるところもあれば、子犬をお金で仕入れているペットショップも沢山あります。

その仕入れ先が「競市」です。

産まれたての子犬を段ボールに詰めて次々に値段を上げ、競りで落として行くのです。
野菜や魚の競市はよく見る光景ですが、ではなぜ動物の競市は見ないのでしょう。

違いは相手が生きてるということ。
見せれないくらい残酷だと言う事なのです。

知人でペットショップの店長をしてた方が競市に何度か出てて、その様子をこの様に語っていました。
「そこに集まってるのはほぼチンピラで、罵声、怒号が飛び交う中、子犬は鷲掴みにされどんどん箱に詰め込まれて行く。競りに行くとペット産業がどういった団体に牛耳られているかがよく判る。」

そしてこの子犬をペットショップへ振り分け、売り捌き、そのお金は再び闇へ消えて行くのです。

競市で一箱一盛り数万円で捌かれた尊い命は、産まれてすぐに母親から引き離され、兄弟とも引き裂かれ、悪意と我欲に満ちた人間によって運ばれ、最後、無機質な狭いプラスチックケースの中に閉じ込められ、来る日も来る日も見せ物のごとく展示され続けるのです。

遊びたい、甘えたい、思い切り走りたい、風を受けたい、太陽の光を浴びたい、そんな時期を、24時間365日、壁に囲まれた不自由なケースの中で生きねばならないのです。

ペットショップで買った犬は問題児が多いから困る。
よくこう言う人がいますが、この様な環境の元で産まれ、まともに育つ生き物が居る方が不思議です!

ペットショップで買い物をする…

それは大切なお金を払って、自らこの悪の流通に加担してる事になり、結果、可哀想な動物達を生み出す事へと繋がっています。

働くことだって同じ事が言えます。
働き手が居なければ、商売は潰れます。

人生を支える大切な仕事に、この様な場所を選ばないでほしいと願います。

ちなみに店長だったその知人は、大切な事に氣づき、その後しばらくしてペットショップを辞め、その後、動物保護ボランティアの道へと進み、ペットショップの現状を伝え続け、沢山の人に影響を与えました。

私たちが動物達に代わり喋り続けなければ、この現実は誰も知る事は出来ず、そして何も変わる事は出来ません。

そして買わないという選択が救うという結果に繋がることを、今一度氣付いてほしいと思います。

20140217doubutu2_

小田奈々

☆無料メールNEWSの登録はこちら☆

あなたの生活を守る真実の情報が手に入る!
☆NAGAIproプレミアム会員・アナザーmember’s CLUBの詳細はこちら☆